志摩市の「安乗の人形芝居』は安乗神社の祭礼に奉納する
神賬の人形芝居として受け継がれてきた民俗伝承芸能で、
昭和55年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。
人形芝居の発祥としましては、
次のように言い伝えられています。
「文禄元年、志摩の国の国主九鬼嘉隆が、
豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄の役)に参加する際、
安乗沖にさしかかると急に
逆風が吹いて船が止まってしまいました。
嘉隆が安乗神社に参拝し戦勝を祈願したところ、
風向きが変わり船は追風に乗って無事出航する事ができました。
そして、戦役で武功をたてた嘉隆が、
再び安乗神社に御礼参りに訪れたところ、
村民は手踊りや種々の芸能で大歓迎をしました。」
このときに嘉隆から許された芸能が、
幾多の変遷を経て安乗の人形芝居として伝承されています。
大正末期の不況と昭和の戦争により一時中断しましたが、
昭和26年村民の願いと協力により復興し現在に至っています。
【日時】 令和5年9月9日(土)・10日(日) 午後6時30分開演 ※午後5時から三番叟上演 【場所】 安乗人形芝居舞台(安乗神社境内) |